黒田博樹 NHK アスリートの魂「一球にかける」【2013 MLB】 [黒田博樹 NHK アスリートの魂「一球にかける」]
昨夜の黒田博樹出演のNHK アスリートの魂「一球にかける」、
素直に感動した。
黒田博樹 NHK アスリートの魂「一球にかける」①
ダルビッシュ有ほど、メディアに取り上げられない
ニューヨーク・ヤンキースのエース、黒田博樹。
日本のメディアは相変わらず、
くだらなくどうでもいいニュースばかりを垂れ流している。
アメリカへ行ってしまった黒田博樹を忘れているかのごとく。
先日、松井秀喜の引退セレモニーを
ニューヨークから大々的に放映していたが、
黒田博樹が達成した日本人初となる4シーズン連続の
二桁勝利のニュースの声はあまり聞こえて来なかった。
強力打線のレンジャーズを無失点に抑え、対レンジャーズとの4連戦を
2勝2敗のイーブンへ戻し、10勝目を挙げた黒田博樹。
テキサス州アーリントン、レンジャーズ・ボールパーク
Photo by Layne Murdoch/Getty Images
松井秀喜と単純に比べることはナンセンスだが、
同じヤンキースの選手として、とくに今シーズン貧打の
ヤンキース打線の中で、素晴らしい防御率に加え、
高いクオリティスタートを誇る黒田博樹が、
あの名門ヤンキースで2年連続で堂々たるエースの仕事をしている。
これほど日本人にとって明るいニュースであるにもかかわらず。
このあたり、
日本のスポーツメディアのレベルが問われるところだ。
その点、なんだかんだと言いながらも
さすがニッポンのNHK、ありがとう。
といった感じだ。
黒田博樹 NHK アスリートの魂「一球にかける」②
「アスリートの魂」冒頭、黒田博樹がロサンゼルスに家族を残して
ニューヨークへ単身赴任しているシーンから始まった。
この辺から黒田博樹のストイックさがにじみ出ているのを感じた。
黒田博樹はアメリカ、メジャーリーグへ渡り、
今シーズン試合中に初めて感情をあわらにする場面があった。
黒田博樹、激怒する
5月13日、ロイヤルズ戦で7回⅔まで投げ、
迎えた3番打者アレックス・ゴードンに投じた
3球目真ん中低めが決まったかに見えたが、
球審のコールはまさかのボール。
このジャッジに対し、黒田博樹は珍しく
抗議の意を込めてキャッチャーから返球されたボールを
受けた左腕を伸ばしたまま、じっとしばらく動かなかった。
結局次のボールを、アレックスに左翼安打されたところで
黒田博樹は降板した。
この回を投げきりたかった黒田にとって
悔しいの一言では済まない気持ちで、マウンドを降りている時に
事件は起きた。
マウンドを降りる黒田に対して、球審が信じられない一言を
投げたのだ。
自信を持って投じた低めの決め球をボール判定した球審は、
「ミスジャッジはあの1球だけだろう」と言ったのだ。
さすがにこの一言に激怒した黒田博樹は、
一瞬、球審へ詰め寄ったのだ。
8回降板中に球審からの一言に、抗議する黒田博樹
ミズーリ州カンザスシティ、カウフマン・スタジアム
Photo by 時事通信
そのままなら、場合によっては退場を言い渡されかねない場面だったが、
その空気を察したヤンキースのコーチが間に入って事なきを得た。
この番組でのクライマックスは、
オリオールズのデービスとの対戦秘話だった。
黒田博樹とデービスの対戦
ボルチモア・オリオールズの主砲としてブレイクした
クリス・デービス。
Photo by Jamie Squire/Getty Images
オリオールズのデービスとの対戦のくだりは
相手打者に対する黒田博樹の緻密な研究に基づいた
徹底した戦略立て。
7月8日のオリオールズ戦で3度目となったデービスとの対戦の場面、
右高めにあえて投げ込んだ抜けたように見せかける1球。
その黒田の戦術がすべてを物語っていた。
過去二度も外へ流れる変化球を本塁打されていた左打者デービスを
完璧に抑え込んだシーンだった。
7月8日(日本時間)のオリオールズ戦で
7回無失点の快投をみせた黒田博樹
ニューヨーク、ヤンキースタジアム
Photo by Jim McIsaac/Getty Images
これからも続く黒田博樹の挑戦
「常に進化し続けなければ、そのときがゴールだ」
この一言が、黒田博樹という男のすべてを物語っていた。
☆彡筆者のつぶやき
いつも感動をありがとう!
かっこいいぞ!黒田博樹!
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