黒田博樹。男の決断〜ニューヨーク・ヤンキースへ残留の理由。 [黒田博樹]
黒田博樹。男の決断〜ニューヨーク・ヤンキースへ残留の理由。
黒田博樹が、日本人最高年俸を蹴り、
2億4600万円低い金額で
ニューヨーク・ヤンキースに残留していたことがわかった。
黒田博樹が「男の決断」で、
レッドソックスから受けていた
MLB日本選手の歴代史上最高年俸オファーを断り、
ヤンキースに残留していた。
もし、レッドソックスが黒田博樹を獲得できていれば、
バックホルツとレスターに続く投手三人目の主軸になっていたことは間違いない。
それによって、ヤンキース投手陣を切り崩し、戦力ダウンも見込んでいた。
レッドソックスが用意していたオファー年俸は、
年俸1800万ドル(約14億7600万円)の１年契約だ。
この年俸額は誰もが知る、イチローに並ぶもの。
※イチローの年俸(シアトル・マリナーズ時代の2009〜2012年)
今回、MLB日本人選手史上最高のオファーというのは、
レッドソックスは、黒田博樹を獲得するためなら
さらに上乗せをする用意もあった。ということだからだ。
ヤンキースへ残留した黒田の年俸額は、
単年度契約(1年)の1500万ドル(約12億3000万円)だ。
Photo by スポニチアネックス
◆黒田博樹(37歳)の声
「今年戦った仲間と世界一に挑戦したいと思った」と
男の決断をくだした。
さらに、
「(ヤンキースと)再契約できて、とてもうれしい。
自分を評価して、オファーをくれた他球団にも感謝している。
決断は難しかったが、今年戦った仲間と
もう一度世界一に挑戦したいと思った」
◆現地メディアの声
スポーツ専門局ESPNＥ(電子版)
「他球団のヤ軍より高い年俸や複数年契約オファーを断った」と
黒田博樹を賞賛する報道をした。
◆ブライアン・キャッシュマンGMの声
「お金ではなく、うちに残ることを優先してくれた」
と感謝の意を表した。
◆デレク・ジーター(38歳)内野手の声
※通算安打3304を誇るヤンキース不動のキャプテン
「(ヤンキースに)残ってくれ」
◆アンディ・ペティット(40歳)投手の声
※通算245勝の左腕
「私が来季も投げるなら彼にチームメートでいてほしい」
【編集後記】
黒田博樹が男の決断をした。
広島時代から無骨に律儀(りちぎ)な野球人として貫いた
その生き方は、広島ファンにとどまらず
多くの日本中のファンを魅了してきた。
MLB挑戦をしたロサンゼルス・ドジャース入団当初も
ドジャースから4年契約のオファーを受けていたにもかかわらず、
「ワクワクする気持ちはほとんど湧いてこなかった。
戦地に行くつもりでアメリカに行く。4年間もそんな苦しいことはできない。
『苦しい時間』が短い方が自分は頑張れる。3年間できちんとした成績を残せれば、
4年目に同等かそれ以上の契約を交わせるはずだ」
として契約年数短縮を自ら申し出たほどだ。
プロだから、年俸にこだわっても
誰も咎(とが)めるものもいなければ、
年俸＝自分への正当な評価であるわけで、
世界一に挑戦するためなら、
レッドソックスへ行ってもおかしくはなかった。
そこが、まさに「男＝黒田」たるところだろう。
いまどき、これほどの浪花節な男もいなくなった。
サムライ・黒田博樹。かっこいい男につきる。
黒田博樹。男の決断〜ニューヨーク・ヤンキースへ残留の理由。
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黒田博樹 成績 16勝目！Rソックス戦〜ヤンキース東地区優勝！ [黒田博樹]
黒田博樹 成績 16勝目！Rソックス戦〜ヤンキース東地区優勝！
ヤンキースの黒田博樹は10月4日、
レギュラーシーズン最終戦の優勝決定戦となったRソックス戦で
初対戦の松坂大輔と投げ合い、7回2失点の好投でヤンキースの地区優勝に大貢献、
大役を果たし、16勝目を上げた。
ヤンキースは、2対14で大勝。ヤンキースの地区優勝は2年連続、18回目。
◆黒田博樹の声
「いつもと同じで、あまり何も考えずにマウンドに上がりました。
とりあえず今日は先のことは考えずに、ちょっとゆっくりさせてほしいです。
16勝は出来すぎの部分もありますけど、何とかここまで来れたかなと思います。
楽しむよりゆっくりしたいです」
地区優勝と同時の自分の16勝目を喜んだ。
※レッドソックス戦に先発したヤンキースの黒田博樹
ヤンキースタジアムにて(Photo by サンケイスポーツ)
ボルティモア・オリオールズの猛追で、
レギュラーシーズンの最終戦までもつれ込んだア・リーグ東地区の優勝の行方。
ヤンキースは、10月1日のブルージェイズ戦の勝利から
2〜5日のRソックスとの3連戦までを4連勝し、一気に地区優勝をものにし、
最終決戦で3連敗し、地区優勝を逃した西地区のレンジャーズと明暗を分けた。
同じく地区優勝を逃したオリオールズは、
レンジャーズと10月6日(土)、ワールドシリーズ決定戦出場をかけ
一発勝負のMLBワイルドカード・プレーオフ戦を戦うことになっている。
黒田博樹、そのままの道を行け！
[黒田博樹の成績 MLB 通算 2012] 10月4日現在 メジャーリーグ
試合数：33 防御率：3.32 16勝11敗 投球回数：219回2/3 被安打：205
奪三振：167 与四球：51 与死球：8 失点：86 自責点：81 BB/K：3.28
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黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その一)>>>
黒田博樹 成績 16勝目！Rソックス戦〜ヤンキース東地区優勝！
ヤンキースの黒田博樹は10月4日、
レギュラーシーズン最終戦の優勝決定戦となったRソックス戦で
初対戦の松坂大輔と投げ合い、7回2失点の好投でヤンキースの地区優勝に大貢献、
大役を果たし、16勝目を上げた。
ヤンキースは、2対14で大勝。ヤンキースの地区優勝は2年連続、18回目。
◆黒田博樹の声
「いつもと同じで、あまり何も考えずにマウンドに上がりました。
とりあえず今日は先のことは考えずに、ちょっとゆっくりさせてほしいです。
16勝は出来すぎの部分もありますけど、何とかここまで来れたかなと思います。
楽しむよりゆっくりしたいです」
地区優勝と同時の自分の16勝目を喜んだ。
※レッドソックス戦に先発したヤンキースの黒田博樹
ヤンキースタジアムにて(Photo by サンケイスポーツ)
ボルティモア・オリオールズの猛追で、
レギュラーシーズンの最終戦までもつれ込んだア・リーグ東地区の優勝の行方。
ヤンキースは、10月1日のブルージェイズ戦の勝利から
2〜5日のRソックスとの3連戦までを4連勝し、一気に地区優勝をものにし、
最終決戦で3連敗し、地区優勝を逃した西地区のレンジャーズと明暗を分けた。
同じく地区優勝を逃したオリオールズは、
レンジャーズと10月6日(土)、ワールドシリーズ決定戦出場をかけ
一発勝負のMLBワイルドカード・プレーオフ戦を戦うことになっている。
黒田博樹、そのままの道を行け！
[黒田博樹の成績 MLB 通算 2012] 10月4日現在 メジャーリーグ
試合数：33 防御率：3.32 16勝11敗 投球回数：219回2/3 被安打：205
奪三振：167 与四球：51 与死球：8 失点：86 自責点：81 BB/K：3.28
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黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その一)>>>
黒田博樹 成績 16勝目！Rソックス戦〜ヤンキース東地区優勝！
黒田博樹 成績 15勝目！ブルージェイズ戦〜イチロー5打数2安打 [黒田博樹]
黒田博樹 成績 15勝目！ブルージェイズ戦〜イチロー5打数2安打
ヤンキースの黒田博樹は9月29日、
トロントでブルージェイズと対戦し、10安打を浴びるも
6回途中まで2点に抑え、今季15勝目(11敗)を上げ、自身のシーズン最多勝利数を更新した。
黒田の成績は、5回1/3を投げ、10安打4三振2四球。
黒田博樹は毎回安打ながら、黒田ならではの粘投で要所を締め、
4回までは無失点。
5回、2番ラスマスに23号ソロ本塁打を打たれた。
ヤンキースは、序盤の3点と6回に飛び出したマーティン捕手の
レフト3点本塁打と援護し、結果11対4とヤンキースの圧勝。
イチローは2番、元定番のライト守備で出場。5打数2安打1打点1盗塁。
首位ヤンキース、2位オリオールズともに勝利したため、ゲーム差1のまま。
※9月29日(日本時間)、MLBヤンキースの黒田博樹投手は、
ブルージェイズ戦に先発し、今季15勝目を挙げた
Photo by (2012年 ロイター/Fred Thornhill)
黒田博樹の次回登板予定は、10月4日(木)
ヤンキースのレギュラーシーズン最終試合、今季最終登板になりそうだ。
ヤンキースとオリオールズの9月(ともに27試合消化)の成績を比較してみると
ヤンキースの16勝11敗に対し、オリオールズは18勝9敗と
オリオールズが猛追しているまったく余談を許さない状況だ。
残る5試合の日程は
9月30日（日）vs. ブルージェイズ(ビジター)
10月1日（月）vs. ブルージェイズ(ビジター)
10月2日（火）vs. Rソックス (ホーム)
10月3日（水）vs. Rソックス (ホーム)
10月4日（木）vs. Rソックス (ホーム) ※黒田博樹の登板予定
ア・リーグ東地区の優勝争いで、
オリオールズの勢いが止まらず、最後までもつれ込んだとすると
10月4日ヤンキースの最終試合で登板する黒田博樹の
胴上げされる姿を見られるかもしれない。
黒田、イチローの両MLB日本人選手が活躍する試合ますます楽しみだ。
黒田博樹、そのままの道を行け！
[黒田博樹の成績 MLB 通算 2012] 9月29日現在 メジャーリーグ
試合数：32 防御率：3.34 15勝11敗 投球回数：212回2/3 被安打：198
奪三振：163 与四球：49 与死球：8 失点：84 自責点：79 BB/K：3.33
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黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その一)>>>
黒田博樹 成績 15勝目！ブルージェイズ戦〜イチロー5打数2安打
タグ：ア・リーグ地区優勝
黒田博樹 登板予定 9月23日〜アスレチック戦〜黒田博樹 成績 MLB道。 [黒田博樹]
黒田博樹 登板予定 9月23日〜アスレチック戦〜黒田博樹 成績 MLB道。
【黒田博樹の登板予定】
中4日のローテーション通りならば、
次回の黒田博樹 登板予定は 9月23日(日)、
オークランド・アスレチックと対戦をする。
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黒田博樹 登板予定のテレビ放送は、 9月23日(日)
NHK BS1で、2:00～生放送の予定。
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9月17日、黒田博樹は
レイズ戦に先発し、6回を4安打4失点にまとめ、
MLB5年目で自己最多となる14勝目を挙げた。
さらにこの日で今季の投球回を201回2/3とし、2年連続の200イニング超え。
後半戦は6勝3敗、防御率2.98と抜群の安定感。
プレーオフの先発1番手を務める可能性が現実味を帯びてきた。
※4失点も10奪三振で14勝目を挙げた黒田
Photo By スポニチ
黒田博樹、そのままの道を行け！
黒田博樹 登板予定 9月23日〜アスレチック戦
黒田博樹 登板予定 9月17日〜レイズと3度目の対戦
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その一)
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その五）〜本格右腕の実力と球種 [黒田博樹]
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その五）〜本格右腕の実力と球種
黒田博樹はMLBニューヨーク・ヤンキースで、
今でこそピッチング・スタイルは技巧派として相手打者を翻弄している。
しかし、日本で投げていた広島東洋カープ時代、
2004年6月20日に、自己最速の157km/hを記録したほどの
本格右腕の速球派で鳴らしていた。
球威で打者をうならせる豪速球をこれぞとばかりに投げ込んでいたわけである。
大学時代(専修大学)の1995年、神宮球場。(当時20歳)
黒田博樹は、大学生で初めて球速150kmを計測した
(大学野球にスピードガンを初めて導入した年でもある)
ことから考えても、「高校野球時代がピークだった」と言われ、
初めて「怪物」の名を冠した江川卓とは、真逆の道を歩んでいる。
黒田博樹は、プロデビュー1977年から数えて、
実に7年をかけて球速を上げていったのだ。(当時29歳)
（余談だが、1年に1kmづつアップしていった計算になる）
※9月12日、レッドソックス戦に先発したヤンキースの黒田博樹
フェンウェイ・パークにて(Photo by 共同)
もちろん、今MLBでもここぞという時には、
右打者の内側をえぐるような150km(94マイル)以上のツーシームを放り込む。
そして、平均球速87マイル（約140km）の高速スプリット(フォーク)、
平均球速84マイル（約135km）の高速スライダー、
最速150km越えのシンカー(シュート)、
カーブやカットボールも投げ分け、相手打者をキリキリ舞いさせるのだ。
とりわけスライダーとスプリットはMLBで高い評価を得ており、
特にスプリット(フォーク)はダン・ヘイレンのスプリッターと共に
「現役最高のスプリッター」と評されている。
広島時代はフォーシームを主体としていたが、
ドジャースに移籍する数年前から
「ツーシーム系を内に、スライダー系を外に、フォークで高低をつけ、
打者が狙っている球を投げ、打たせて取ることが理想」
という理想図を黒田は描いており、
移籍後はフォーシームをほとんど投げずツーシーム主体の投球となった。
2008年から2011年にかけてのドジャース時代に、
MLB両リーグの現役先発投手中、
8位の通算与四球率[2.10]と安定した成績を残すほどの制球力を誇る。
ちなみに、2012年MLBシーズン9月15日時点での
黒田の与四球率はなんと[1.93]だ！
ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)は[4.51]。
ではなぜ、黒田は技巧派へ転身したのだろうか。
<<<黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その四)へ戻る。・・・・黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その六)へ続く>>>
黒田博樹、そのままの道を行け！
[黒田博樹の成績 MLB 通算 2012] 9月29日現在 メジャーリーグ
試合数：32 防御率：3.34 15勝11敗 投球回数：212回2/3 被安打：198
奪三振：163 与四球：49 与死球：8 失点：84 自責点：79 BB/K：3.33
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黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その五）〜本格右腕の実力と球種
黒田博樹 登板予定 9月17日〜レイズと3度目の対戦〜黒田博樹 成績 MLB道。 [黒田博樹]
黒田博樹 登板予定 9月17日〜レイズと3度目の対戦〜黒田博樹 成績 MLB道。
9月12日(現地時間11日)、黒田博樹は
レッドソックス戦に先発し、7回途中まで投げ 3失点で勝ち負けはつかなかった。
この日のヤンキース対レッドソックスは、ボストンで試合が行われ、
11年前の911に起きた同時多発テロ事件の犠牲者をしのび、
選手や観客が黙とうをささげ、プレイボールとなった。
※8月26日、レッドソックス戦に先発したときの
ヤンキース・黒田博樹
ヤンキースタジアムにて(Photo by 共同)
黒田博樹は、1点リードの3回、
先頭バッターにツーベースヒットを打たれたあと、
2本のタイムリーで逆転された。
ヤンキースはその後、2点を奪い再びリードしたものの、
黒田は6回にソロホームランを打たれて同点に追いつかれ、7回途中で降板。
試合は、レッドソックスが4対3のさよなら勝ちとなった。
【黒田博樹の登板予定】
中4日のローテーション通りならば、
次回の黒田博樹 登板予定は 9月16日(日)、
タンパベイ・レイズと3度目の対戦をする。
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黒田博樹 登板予定のテレビ放送は、 9月16日(日)
NHK BS1で、5:00～生放送の予定。
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黒田博樹、そのままの道を行け！
黒田博樹 登板予定 9月17日〜レイズと3度目の対戦
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その一)
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その四）〜NYYエースとして [黒田博樹]
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その四）〜NYYエースとして
黒田博樹という男の広島時代、
日本球界の二人、MLBを代表するピッチャーの声を聞いてみたい。
●江川卓
「調子がいい時の彼のストレートは、ど真ん中に放っても打たれない」
●落合博満(中日ドラゴンズ監督時代、2006年7月2日に3安打完封を受けて)
「今日の黒田はオレが現役の時でも打てない。だからウチの選手が打てる訳がない」
※広島東洋カープで不動のエースとして活躍していた黒田博樹。
●クレイトン・カーショウ(*1)との逸話
黒田博樹はドジャース時代、10歳以上の年齢差があるが、
黒田が最も心を許す投手、クレイトン・カーショウ(24歳)。
黒田博樹はカーショウと頻繁に投球について良く話し合い、
プライベートでも頻繁に食事を共にしたり、
プレゼントを贈り合ったりもするほどの仲だ。
2011年、黒田博樹はトレードでの移籍に心が傾いた際、
カーショウにだけは心境を明かしていた。
2011年、黒田博樹はドジャースで最後の登板となる試合前、
カーショウとキャッチボールをした。
この年233イニングを投げたカーショウは、
既にシーズン最後の登板を終え、球団からキャッチボールを禁じられていた。
しかしカーショウは、コーチたちへ
「いいんだ、ヒロが先発するんだから、
僕がキャッチボールの相手をするのは当然だろう」と。
カーショウはこの年(2011年)最後のミーティングでも
「ヒロに話しておきたい。ドジャースに来年も残ってほしいんだ」と話した。
ミーティングが終わってロッカールームに戻った黒田は感極まって泣いた。
この年のオフにFAとなり移籍先の球団を選んだ黒田は、
「カーショウと投手同士としては対戦したくない」との思いから
ナショナル・リーグの球団への移籍は避けたと言われている。
(*1)クレイトン・カーショウ"Clayton Kershaw"(24歳)
2011年成績(ドジャース)：21勝5敗 防御率 2.28
This image was originally posted to Flickr by SD Dirk at http://flickr.com/photos/41005487@N00/4517209032. It was reviewed on 6 June 2010 by the FlickreviewR robot and confirmed to be licensed under the terms of the cc-by-2.0.
※ロザンゼルス・ドジャース時代、
2011年5月17日、ブルワーズ戦で7回⅔ を無失点に抑え、
リーグトップに並ぶ５勝目を上げたときの黒田博樹の勇姿。
もう一つ、黒田博樹の人柄を物語るニュースが飛び込んできた。
〜金本に引退撤回望む「DHのあるパ・リーグでチャレンジを」〜
(デイリースポーツ 9月13日より一部抜粋)
ヤンキースの黒田博樹投手は12日、
阪神の金本知憲外野手が今季限りでの現役引退を表明したことについて
黒田博樹は、
「ここまで心折れずにやり遂げられたのは、金本さんしかできないこと」
とねぎらいの言葉を贈った。
黒田博樹がともに同じチームで戦った広島時代、金本知憲は7歳上の先輩。
金本が阪神へ移籍してからは、黒田は広島のエースととして阪神主軸打者の金本と対戦した。
「常に金本さんに認められたいという気持ちでいた。すごく大きな存在。
雲の上の人すぎてしゃべれなかった」と懐かしんだ。
その一方、
「もう一度考え直して、DHのあるパ・リーグで
チャレンジするところを見たい気持ちはある」と引退撤回を望んでいた。
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MLB(メジャーリーグベースボール)のチームは、全米に30球団ある。
アメリカン・リーグ、ナショナル・リーグの2リーグ制で、
それぞれに東・中・西地区と、全米各地に分かれている。
つまり、フランチャイズ色が日本以上に根強く、
自分にとって、遠い地方の球団の選手など、知る由もないほどだ。
しかし、ヤンキースのエースともなればその名は全国区となる。
現在の黒田博樹がそうである。
野茂英雄から始まり、
ざまざまな日本人投手が活躍してきたMLBの花形舞台であるピッチャーマウンド。
その最高峰といえる名門チームのヤンキースのエース、黒田博樹。
誰しも憧れだけで立てる舞台ではない、その舞台にこれからも立ち続ける
黒田博樹をずっと見続けていきたい。
<<<黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その三)へ戻る。・・・・黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その五)へ続く>>>
黒田博樹、そのままの道を行け！
【黒田博樹の登板予定】
中4日のローテーション通りならば、
次回の黒田博樹 登板予定は 9月16日(日)、
タンパベイ・レイズと3度目の対戦をする。
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黒田博樹 登板予定のテレビ放送は、 9月16日(日)
NHK BS1で、5:00～生放送の予定。
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黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その四）〜NYYエースとして
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その三）〜ヤンキース移籍 [黒田博樹]
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その三）〜ヤンキース移籍
黒田博樹という男が華々しく開花した2012年。
ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した年である。
黒田の野球人生、日本時代から成績とは裏腹にこれほど華がなかった男が
プロになってから16年目にして、世界最高峰の名門チーム
2012年ニューヨーク・ヤンキースへ移籍し、
黒田博樹は、今や押しも押されぬヤンキースの花形エースである。
【ヤンキースのツートップ投手】
Ｃ.Ｃ.サバシア
防御率：3.40 試合数：22 13勝4敗 投球回数：156回
黒田博樹
防御率：3.04 試合数：27 12勝10敗 投球回数：183回 1/3
ご覧のとおりだ。
チームに対する貢献度、監督に対する信頼度。
防御率、投球回数ともにサバシアを上回っている。
黒田の方が数字上上回っているにも関わらず、
サバシアの4敗に対し、黒田の10敗。
なんとも野球というものは、
投打が咬み合わないとこのような成績になってしまう。
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先日も触れたが、改めてヤンキースでの黒田博樹の成績を見てみる。
【黒田博樹 成績 MLB レギュラーシーズン通算】9月3日現在(12勝10敗)。
ご覧のとおり、常勝チーム・ヤンキースへ移籍してからの
黒田の成績は目を見張るものがある。
27試合に登板し、すでに12勝。防御率はなんと 3.04だ。
プロ生活16年目にして開花した、まさに大器晩成型の典型だ。
すべてにおいて、4年間のドジャース時代を上回っている。
※8月26日時点では、防御率 2.98だった！
ちなみに勝利数では、日本人メジャーリーガーとして記録ずくめの
2012年でもある。次のとおりだ。（日付はすべて現地時間）
6月13日のブレーブス戦で、日米通算150勝を達成(この時点で6勝6敗)。
7月18日のトロント・ブルージェイズ戦では、野茂英雄、大家友和に次いで
日本人史上3人目となるメジャー通算50勝を達成した(この時点で9勝6敗)
※黒田博樹のメジャー通算は、53勝56敗 ※9月3日現在。
7月23日のシアトル・マリナーズ戦では、
この日電撃トレードでヤンキースに移籍したイチローと共に先発出場。
7回を3安打1失点9奪三振の好投で野茂英雄以来、
日本人選手史上2人目となる3年連続の10勝目(この時点で10勝6敗)。
6月25日のインディアンス戦から数えて、6連勝した日でもあった。
※8月19日のレッドソックス戦で８回を投げ、
イチロー（右）とタッチする黒田。
この日、黒田は1失点。イチローは2打席連続本塁打と
日本人選手が大活躍。チームは 4対1 で勝利(この時点で12勝8敗)。
ヤンキースタジアムにて（Photo by 共同）
8月14日のレンジャーズ戦では、
日本人選手単独2位のメジャー通算52勝目となるシーズン2度目の完封勝利を上げている
(この時点で11勝7敗)。
※それまでは、大家友和の51勝。野茂英雄は123勝である。
<<<黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その二)へ戻る・・・・黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その四)へ続く>>>
黒田博樹、そのままの道を行け！
【黒田博樹の登板予定】
次回の黒田博樹 登板予定は 9月6日(木)、
タンパベイ・レイズと2度目の対戦をする。
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黒田博樹 登板予定のテレビ放送は、 9月6日(木)
NHK BS1で、8:00～生放送の予定。
MLB放送はGyao MLB.jpでも同日放映予定。
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黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その三)。〜ヤンキース移籍
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その二）〜年齢を重ねる毎に [黒田博樹]
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その二）〜年齢を重ねる毎に
黒田博樹という男は、今年2012年に37歳で5年目のMLBを迎えた。(1975年2月10日生まれ)
2008年、33歳の年にMLBへ渡りロサンゼルス・ドジャースで
2011年まで先発投手として4年間プレイをした。
今までの日本人投手で言えば、日本でピーク、もしくはピークを過ぎている年齢だ。
ところが、黒田博樹の真骨頂はアメリカMLBへ渡ってからだ。
ここで黒田博樹の成績を
広島東洋カープ、ロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキースの
3つの球団で比較してみる。
※広島時代は2000年からの平均で出してみた。
【黒田博樹 成績 MLB レギュラーシーズン通算】
☆ニューヨーク・ヤンキース：2012年
☆ロザンゼルス・ドジャース：2008〜2011年(平均)
☆広島東洋カープ：2000〜2007(平均)
広島時代とドジャース時代を比べれば一目瞭然、
黒田博樹は、広島のエース時代とほぼ同じ成績を残している。
ドジャース時代の4年間も広島時代と同様、味方打線の援護が乏しく、
勝利数は10勝そこそこだ。
黒田博樹という男は、
広島時代から、好投した試合で打線の援護に非常に恵まれないことで有名だ。
2006年(広島)など、最優秀防御率(1.85)でありながら援護率で最下位を記録しているほど。
味方チームが貧打でありながらも、いかに毎試合・毎年、忍耐強く投げ続けてきたかが伺える。
これほど長きに渡って、粘りのピッチングを続けられたピッチャーが
他にいるだろうか？ と思わせるほどだ。
2008〜2011年、ドジャース時代の4年間も
ジョー・トーリ監督(ドジャース)から、同情されるほどだった。
人気スポーツ専門番組のESPN(*1)からも
「援護が少なく、勝利数が伸びなかったため過小評価されている」と指摘されていた。
日本と違い、MLB(メジャリーグベースボール)は、こうした実力のある選手を
見逃さず、正当に評価しようとする動きがしっかりしている。
セイバーメトリクス(*2)がMLBにしっかり浸透していることでも理解できる。
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(*1)ESPN(イーエスピーエヌ)=Entertainment and Sports Programming Networkの略
アメリカ大手のスポーツ専門チャンネルで有名。
(*2)セイバーメトリクス
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こうした中、MLBで名門中の名門 ニューヨーク・ヤンキースから
黒田博樹は36歳でオファを受けることになるのである。
※黒田博樹 8月31日、ニューヨーク・ヤンキースで先発した
ボルティモア・オリオールズとの対戦
ヤンキー・スタジアムⅡにて
Photo by Jeff Zelevansky/Getty Images
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黒田博樹、そのままの道を行け！
【黒田博樹の登板予定】
次回の黒田博樹 登板予定は 9月6日(木)、
タンパベイ・レイズと2度目の対戦をする。
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黒田博樹 登板予定のテレビ放送は、 9月6日(木)
NHK BS1で、8:00～生放送の予定。
MLB放送はGyao MLB.jpでも同日放映予定。
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黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男(その二)。〜年齢を重ねる毎に
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その一） [黒田博樹]
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。（その一）
黒田博樹という男は、広島時代から無骨なピッチングスタイルを貫き通し、
メジャーリーグへ渡り年輪を重ねつつもさらに進化する脅威の投手だ。
黒田博樹は、広島東洋カープで11年、MLBへ渡ってからロサンゼルス・ドジャースで4年。
そして2012年、いよいよMLB名門中の名門、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。
2008〜2011年、ロサンゼルス・ドジャース時代の黒田博樹
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黒田博樹のぐっとくるところは、高校野球時代は華々しく騒がれたこともなく、
控え投手であっても、ただひたむきに黙々と野球を続け、
じわじわとチカラをつけてきたことだ。
頭角を表したのは1995年、
専修大学4年生の春から東都大学1部リーグに昇格したとき。
この年から大学野球でスピードガン場内表示が始まった神宮球場において、
大学生で初めて球速150km/hを計時して注目を浴びた。
1996年、ドラフト逆指名単独2位で広島東洋カープに入団してからも
4〜5年ほど、黒田は際立った成績を残すわけではなかった。
本人も語っているように、
この頃はただひたすらに速球を放りこんでいるような
好不調の激しいピッチングだった。
防御率を見ても、この4年間で5.12である。
プロの投手として4〜5年経ってこの程度が続くと、
並の投手だったらこのあたりで下降し始めてもおかしくない
プロ入り5年目の2000年9月、巨人戦から閉幕まで4連続完投勝利を挙げ、
黒田は開花の時期を迎える。
黒田の野球に対する地力のようなこつこつと積み上げる姿勢が
自分を救ったとも言える。
こうして迎えた2001年のシーズンから黒田の防御率は
いっきに3点台へと進化が始まる。
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そのままの道を行け！
黒田博樹 成績 MLB道。黒田博樹という男。(その一)
